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2章の見所・斬り裂き魔についての所感1/3。

*割と多くを記憶に頼って書いているので、情報に誤りがあれば
訂正をしていただけるとありがたいです。

●斬り裂き魔の話

さあ、五本の指「斬」の存在が発覚したのは7巻ラスト(第38話)。
「斬り裂き魔」なる存在が初めて明かされたのは8巻ラスト・アダラパタの示唆(第43話)。
ストーリー中に直接「斬り裂き魔」の言葉が出てきたのは44話・街頭ビジョン。
そして斬り裂き魔の正体が判明したのが、今月第107話。

つまり斬り裂き魔という単語を読者が知ってから今まで、
実に約32ヶ月=2年8ヶ月の歳月が流れたわけです。
長ーッwww
さあ、皆さんはこの「斬り裂き魔問題」に、どれほどの関心があったでしょうか?


結論を急ぎますが、私の場合は「大満足」とはちょっと言いにくいです。
後述の通り、魅せ方に不十分な点が散見されたからです。
何度かしゃべったことですが、やはり土塚さんは「緻密な計算で頭を凝らす」ことが苦手のようです。
言い換えると、数ヶ月単位での話の盛り上げ方はとても上手いのですが、
さらに長期的なスパンで考えると、例えば2章全体の話の起伏、2章における魔法陣の意義、
など、「その場では面白いけれど、全体としてみるとやや見劣り…」な
ところがあるように感じました。


具体的な話に行きますが、読者に対する斬り裂き魔包囲網の狭め方に、
ひねりが足りなかったです。
多くがある一定の法則でしか、捜査が進んでいないように思えました。


その法則とはこうです。
 ・・・・
「明らかに怪しいと思わせる描写がある
→(割とすぐ後で情報を足して)いや実は違ったのだよワトソン君」



作中で斬り裂き魔候補とされたのは事実上、

パンナケトル・リィ・マルチーノ・ハワード・シュダン・コミドル・カミッツ、でしょう。

(シシメやハイロゥ、ジンナ・バレットの声も聞かれましたが、少数派でした。
奇を衒った予想をしてもし当たったら嬉しい、という考えがその根底にあったのかも??
妄想はとにかく、ここでは上記候補は無視することにします。)


上記候補の中で、例の法則によく当てはまるのが、シュダン、コミドル、カミッツです。

単行本を読み返してもらえれば理解していただけると思います。
この3人が候補として作中で疑われたときは、
「明らかに怪しそうに」描かれている。
カミッツをサンが見かけたり、コミドルにシュダンらが問い詰めたり、シュダンと剣仙の話が出たときなど。
そして彼らは作中の直後、あるいは少し後で、特にひねりもなく=新たな設定をくっつけて、
斬り裂き魔候補から除外されます。

要は頭使って工夫したのではなく、TVのCM的感覚で、引き伸ばしただけであって、
リアルタイムで読んでいるときは確かにハラハラして楽しいのですが、
読み返すうちに、単純な進展が続いたことに飽きてしまって、
この点はもうちょっとひねって欲しかったかなと思いました。

・コミドル
こいつはいかにも「怪しい」描写満載で、上記の法則に一番ぴったり該当します。
「ただの医者が登場すること自体怪しい」「ゴビのおっさんの怪しい視線」
「シュダンらの問い詰め」が主な証拠理由でしょうか。
後者2つはもろに「絶対これは狙っているだろう」と予想がつくものでした。


もしコミドルだけが「いかにも怪しそう」な描写を与えられていれば、
その場合は素直に彼が犯人だったとしてもおかしくはないでしょう。
しかし「いかにも怪しそう」な描写が与えられたキャラは他にもいるわけで、
つまり彼が格別に他の候補と比べて目立つ部分は実はなく、「いかにも怪しい組」の1ピースでしかなかった、
というのが、逆に彼に仕掛けられたトラップを発見されやすくした要因ではないかと考えます。


・シュダン
彼の推薦理由は「強そうなのに御前試合で出番がなかった」「生き残った剣仙が護衛にいる」です。
特に後者が本題の「怪しい組の法則」に合致するわけで、しかも
そのトラップはすぐに偽者であることが作中で判明します。
シュダンが剣仙であってカミッツが嫌疑を否定しても、深読みすれば
シュダンが黒であるかもしれないと、候補から完全に除外は出来ませんが、
しかし過度な深読みをすると、今までの過程が全て意味のないものになって、振り出しに戻ってしまいます。
よって、斬り裂き魔推理をさせるくらいだから、そこまで理不尽な展開もないかなと。


・カミッツ
カミッツの疑いは「まんま剣士である」ことと、「城に出入りするのが見かけられた」
「残された剣仙の一人である」ことです。
まあこれも、あからさまで直球すぎるかな、と。



・パンナケトルとハワード
パンナはこの候補の中でも、最後まで予想が極めて多く寄せられた有力株でした。
具体的な作中の描写では「リュシカとの御前試合での健闘」「お母さん」
「城で斬り裂き魔活躍中にいない→里帰り」「個人情報曖昧」でしょうか。
私としてはパンナケトルが予想での一番の曲者だと感じました。
白にも黒にも思わせる微妙なライン。
シュダンのビスケット事件で簡単に候補落ちしてしまったのが残念といえば残念ですかね。
もっと引っ張っても面白かったかも。

ハワードは候補の中でも予想数は少なかったのですが、作中に
「個人情報不明」というミスリードが敷かれたので一応ランクイン。
結果は同じくビスケット事件であっさり疑惑陣から脱退。
最後の最後で大どんでん返し!も面白そうですが、そこにいたる過程の描写が弱いので
彼が斬り裂き魔だったとしても意外性重視の一言で一蹴されていたかもしれませんね。


以上の脱落候補者でちょっと物足りなかったのが、一度候補から除外されても、
彼らが再度候補に上る可能性がほとんど見られなかった点ですね。
一度否定されたらそこでスッパリと切られて、次の候補に当たる単純作業。
ほかに考えさせられる描写を残しておいて、もっとごちゃごちゃの推理劇に!
と思うのは期待しすぎかな。


さあ、最後の攻防、マルチーノとリィですが、マルチーノの引っ掛けは
そこに至る展開のテンションが高かったので個人的には良かったです。

そこで残った最後の一人・リィが犯人!!

リィは格別何か読者を納得させるような決定的な伏線があったかというと、
(今の段階では)あのハサミしか証拠がなく、結果的には消去法で決まってしまいました。
消去法そのものは悪いわけではなくて、その、なんというか、
ハサミの伏線が細かすぎるんじゃー!!w

というわけで、以上のことからも土塚さんは頭脳戦が弱いなあと確認ししまいました( ´ω`)。


・・・


(;´д` )なんか駄目出しばっかになってもうた…。

最初ら辺で大満足ではないと書きましたが、でも普通に楽しめましたので
失敗ではないなと。

分析のつもりが、表現力のなさから「斬り裂き魔のここが面白かった!」というのが
上手いこと書けずに陰鬱な感じになってしまってすみませんでした。。。
そのマリーちゃんには2章のクライマックスにふさわしく大活躍=大殺戮してほしいところ。

ん?ってことは私のマルチーノが!?

( ;´Д`)いやぁぁぁぁぁー!





今回の記事で全部書ききろうとしたのですが、長すぎたので次回に分割します。

メモ:
ティトォ・ライト
斬り裂き魔の行動を振り返って
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コメント

こんにちは
斬裂魔は個人的にはそんなに関心はなかったですね なんていうか魔法陣みたいにいっきにまとまって進む感じではなくちょろちょろ進むのであんまり予想とかはできませんでした 僕はそんなに気にしてなかったのでこれくらいの推理でよかったと思いますが本気で推理しようとしていた人にはちょっと理不尽だったり描写が少なかったと思います もっとりぃさんが犯人だという証拠をいっぱい出してもいいと思いました ライトの推理が全然当てにならなかったのでちょっとかわいそうでした て言うかただ孤児を挙げただけだし・・・ ティトオの男だとわかった根拠も聞きたいです では

ライトに当てて欲しかったな。ここまでやってティトォかよと。

頭脳戦?

>Southさん
リィが斬り裂き魔であること自体は問題ないのですが、「ああ、なるほど!こんな決定的な証拠があったのか!!」
と腑に落ちる伏線ではなかったのがちょっとばかり心残りでしたね。
もしかしたらもうちょい斬り裂き魔問題のまとめが本編中で出るかもしれませんので待ってみましょう。

>中の村さん
Southさんへのレスポンスと共通ですが、ライトの手柄がティトォに奪われちゃってテラカワイソスw
ティトォのスペックが反則級ですからねえ。男だと見抜いたのも別段理由はなさそうに思います。
メイプルソンの変装を瞬時に見破る男ですから…。

>tomiさん
「頭脳戦」には一応二つの意味を持たせてみました。
一つは、TAP陣と斬り裂き魔の間で駆け引きがなかったとの意味で頭脳戦がなかったなと。
斬り裂き魔側が、迫り来る捜査網に対して策を講じたりする描写が個人的には欲しかったと思います。
もう一つは、読者に対する駆け引きですね。これは文中で述べましたが、
作中から証拠を探して筋道を立てて斬り裂き魔を断定できるような「推理もの」じゃなかったということです。

とはいえ、私はそこまでの凝った演出は求めていませんでした。
土塚さんは基本的に場のテンションで盛り上げる作家さんなので、読んでいて気分が高揚できたなら
それでいいんじゃないかなと。

魔法陣優勝者とならぶ2章のキーポイントの一つなのに、なんというか、扱いが存在だったというか。

特にあのはさみ。独特な模様が多いMPの建物や道具が多いので、あのサビも、普通になんかの模様と勘違いしていました。
もっと丁寧に描けていたら、あの時点でリィさんが相当怪しいとわかっていたかも。
にしたってリィの描写が薄い気もしますが。
懸命な読者以外は、その名前すら忘れているかもしれないし。

んで結局、ライトたち三人は探偵役ではなく、探偵の取り巻きの何気ない一言(ヒント)をもたらす人になっただけなのも、いただけませんな。

もし、仮に、MPが週間だったなら、こうはならなかった、少なくともかなり丁寧に描写されていたと思います。

自分のブログとか他方とかでよくいっていることですが、土塚はとにかく停滞を嫌がるsっ科のような気がするのです。
月刊はとにかく人を待たせる性質のもので、長期の連載にもかかわらず、意外にも話は進んでいない作品が多いのも事実です。
(他作品を引き合いにだすのもアレですが、ガンガンではスパイラルや十字界がいい例ではないでしょうか)
とにかくダレないようにはめまぐるしく、キャラを動かすしかない。
修行の省略や内容を圧縮したバトルなどからそれは見て取れます。

魔法陣の前段階の10巻~13巻は土塚先生自身も描いていてつらい時期だったのではないかと思います。(というのもBBのネームも抱え始めたころ。絵がある意味で一番ひどい時期だったような気も ここから怒涛の絵の進化が起こるわけですが)

うわ、まとまりがないなあ。。。

ま、ここからは怒涛のテンションで押しまくる2章ラストバトル編へ突入なので素直に楽しむの吉かと

返信が遅くなってしまった(;´д` )済みません…。

リィの印象が薄いのは、これは想像ですが、他の候補者に「いかにも怪しい」と思わせるような
描写をしておいて、それで実際はいかにも~なキャラじゃなかった、それを見て読者が

→Ω ΩΩ<な、なんだってー!!?

となるのを期待したのかと考えています。
ただこれは本文中で指摘したとおり、伏線皆無の消去法なんですよね。
唯一伏線として挙げられているハサミは、実際には伏線というかは予防線ですし、
「ああ、なるほど!」と納得できるような決定的な描写がほしかったです。

ちなみに私はハサミの件を少しではありますが疑ってはいましたw
2chのスレッドでずっと前に見て、ああ、確かに変なハサミだな…?何かあるのか?と。

もう一つの不満点は、次回の記事に書くつもりですが、そう、仰るとおりライトの不遇さですw
結局ティトォがやっちまった!ってなわけで。。。

土塚さんは展開の速さを売りにしている感があるのでまあ自分は納得しています。
2章前半がゆったりすぎただけで、1章もこんなもんの速度でしたしね。
ただキャラが多くなったので、個々に当たるスポットが小さいのはやや不満ですが。
リュシカとかが特に…。
魔法陣は4戦目から高速になりましたが、読み終わってみると綺麗に締まったので
読みやすいかなと思っています。

10巻11巻は同意ですw
あのころは絵が全然固まっていなくて、なんとも無個性な絵になっていました。
そしてちょっと良くなったかな?と思ったときにBBが入って一挙に崩れたのが
不幸なことにヨマ前哨戦。あそこは見せ場だったのに( ´ω`)。
13巻になってからは安定しましたね。

このように土塚漫画は実のところかなり穴だらけなのですが、それでも読まされてしまう
不思議な魅力があるんですよね。
自分でもその正体が未だによく分からないです。はい。

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Author:どこぞの所長
BWから本格的にポケモン再開
【4942-1284-3403】byプリンさん
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こっちが本家
「解析!土塚研究所」
http://www.matepa.net
…更新してないけどね

 

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